海外旅行や出張の際、空港での待ち時間を快適に過ごしたいと考えたことはありませんか。 プライオリティ・パスがあれば、世界中の空港ラウンジでフライト前のひとときをゆったりと過ごせます。 しかし、いざプライオリティ・パスが付帯するクレジットカードを探してみると、 年会費や特典がさまざまで、どのカードが自分に合っているのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、プライオリティ・パス付帯クレジットカードの選び方から、 年会費の安さや特典内容で比較したおすすめのカードまで、詳しく解説していきます。 あなたの旅行スタイルに最適な一枚を見つけるための参考にしてください。
この記事のポイント
- あなたの旅行スタイルに合ったプライオリティ・パス付帯カードの選び方がわかる
- 年会費の安さ、利用回数、同伴者特典など目的別に最適なカードを比較
- 楽天カードの改悪など、2025年最新のプライオリティ・パス特典の変更点を解説
- 申し込み方法や同伴者料金など、よくある質問にも詳しく回答
【結論】あなたにおすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカードはこれ!
数あるカードの中から、あなたの目的や利用シーンに合わせた最適な一枚を見つけられるよう、 まずは結論からご紹介します。年会費、利用頻度、同伴者の有無という3つの視点から、 特におすすめのクレジットカードをピックアップしました。
年会費を抑えたい(最安)ならこのカード
とにかくコストを抑えてプライオリティ・パスを利用したい方には、年会費が2万円以下のクレジットカードがおすすめです。 例えば、「楽天プレミアムカード」は年会費11,000円(税込)と、プライオリティ・パスが付帯するカードの中では最安クラスです。 ただし、2025年1月からは無料利用が年間5回までに変更される点には注意が必要です。
また、「UCプラチナカード」も年会費16,500円(税込)で年6回まで無料で利用でき、コストパフォーマンスに優れています。 年に数回の旅行であれば、これらのカードで十分メリットを享受できるでしょう。
利用回数を気にせず使いたいならこのカード
出張や旅行の頻度が高く、年間の利用回数を気にせずラウンジを利用したい方には、 利用回数無制限の「プレステージ」ランクが付帯するカードが最適です。 代表的なカードとして「エポスプラチナカード」が挙げられます。
年会費は30,000円(税込)ですが、年間100万円以上利用すると翌年以降は20,000円(税込)になる特典があり、 実質的な負担を抑えながら無制限の利用が可能です。 このように、利用頻度が高い方は、年会費と利用回数のバランスを考えることが重要になります。
家族や同伴者との旅行が多いならこのカード
家族や友人と一緒に旅行する機会が多い方は、同伴者料金や家族カードの特典をチェックしましょう。 多くのカードでは同伴者1名につき35米ドル程度の料金がかかりますが、 「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」のように、同伴者1名まで無料で利用できるカードも存在します。
また、「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は、 家族カード会員も無料でプライオリティ・パスを発行できるため、家族それぞれが会員証を持つことが可能です。 年会費は高額になる傾向がありますが、複数人で利用するなら結果的にお得になるケースもあります。
おすすめのクレジットカード選びに必須!そもそもプライオリティ・パスとは?
ここでは、プライオリティ・パスがどのようなサービスなのか、基本的な情報から解説します。 このサービスを理解することで、おすすめのクレジットカードを選ぶ際の判断基準がより明確になります。
世界1,700カ所以上の空港ラウンジが利用可能に
プライオリティ・パスは、世界148カ国、600以上の都市にある1,700カ所以上の空港ラウンジや提携施設を利用できる会員制サービスです。 航空会社や搭乗クラスに関わらず、会員証と当日の搭乗券を提示するだけで、静かで快適な空間を利用できます。
ラウンジ内では、無料のドリンクや軽食、アルコール類が提供されるほか、 Wi-Fiや充電設備も完備されていることがほとんどです。 空港の喧騒から離れてリラックスしたり、出発前に仕事を片付けたりと、待ち時間を有意義に過ごすことができます。
プライオリティ・パスの3つの会員ランクの違いとは?「プレステージ」が付帯するカードがおすすめ?
プライオリティ・パスには、3つの会員ランクが設定されており、それぞれ年会費とラウンジの利用条件が異なります。 クレジットカードに付帯する特典を比較する上で、このランクの違いを理解しておくことが大切です。
会員プラン | 年会費 | 会員利用料金 |
---|---|---|
スタンダード | US$99 | 1回につきUS$35 |
スタンダード・プラス | US$329 | 10回まで無料(11回目以降はUS$35) |
プレステージ | US$469 | 無料(回数無制限) |
クレジットカードに付帯するプライオリティ・パスは、多くの場合、最もランクの高い「プレステージ」会員資格となっています。 プレステージ会員の年会費は通常469米ドル(1ドル150円換算で約7万円)かかるため、 それよりも安い年会費のクレジットカードを選ぶだけで、非常にお得にサービスを利用できることがわかります。 このため、利用頻度が高い方ほど、プレステージが付帯するカードの恩恵は大きくなります。
日本国内でプライオリティ・パスが使える空港とラウンジ一覧
プライオリティ・パスは海外の空港で特に真価を発揮しますが、日本国内の主要な国際空港でも利用可能です。 成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡国際空港などで利用できます。
利用できる施設はラウンジだけでなく、空港によっては提携レストランでの食事割引や、 スパ、仮眠施設などのリフレッシュ施設が対象となる場合もあります。 ただし、後述するように、クレジットカードによってはこれらのラウンジ以外の施設の利用が制限されるケースが増えているため、注意が必要です。
【失敗しない】おすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカードの選び方と比較ポイント
自分にとって最適な一枚を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえて比較検討することが重要です。 ここでは、おすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカード選びで失敗しないための4つの比較ポイントを解説します。
①年会費で選ぶ|一番安く持ちたいなら2万円以下が目安
プライオリティ・パスをお得に利用する上で、クレジットカードの年会費は最も重要な比較ポイントです。 前述の通り、プライオリティ・パスのプレステージ会員に直接入会すると約7万円の年会費がかかります。 一方で、クレジットカードの特典として利用すれば、年会費1万円台からプレステージ会員資格を得ることも可能です。
最安でプライオリティ・パスを持ちたいのであれば、年会費が2万円以下のカードを中心に探すと良いでしょう。 ただし、年会費が安いカードは、利用回数に制限があったり、他の付帯サービスが限定的だったりする場合があるため、 総合的なコストパフォーマンスを見極めることが大切です。
②利用頻度で選ぶ|年に何回使う?利用回数制限をチェック
あなたが年に何回くらい空港を利用するかによって、選ぶべきカードは変わってきます。 例えば、年に1〜2回の海外旅行で利用する程度であれば、「UCプラチナカード」のような年6回までの利用制限があるカードでも十分かもしれません。 年会費を抑えつつ、必要な分だけサービスを受けられます。
一方で、出張などで頻繁に海外へ行く方は、利用回数を気にするストレスがない、 回数無制限のプレステージ会員資格が付帯するカードが断然おすすめです。 「エポスプラチナカード」や「JCBプラチナ」などが候補となるでしょう。 ご自身のライフスタイルを振り返り、最適な利用回数のカードを選んでください。
③同伴者の有無で選ぶ|「同伴者1名無料」や「家族カード」の特典に注目
一人で旅行することが多いのか、それとも家族やパートナー、友人と一緒に利用したいのかも重要な選択基準です。 プライオリティ・パスでは、会員本人以外の同伴者は原則として有料(1名あたり35米ドル)となります。
しかし、一部のハイステータスなクレジットカードには、同伴者1名まで無料で利用できる特典が付帯している場合があります。 また、家族カードを発行し、その家族会員もプライオリティ・パスに申し込めるカードを選べば、 それぞれが会員としてラウンジを利用できます。 複数人で利用する可能性がある場合は、これらの特典の有無が総コストに大きく影響するため、必ず確認しましょう。
④レストラン特典の有無で選ぶ|【要注意】2025年以降の改定情報
プライオリティ・パスの魅力の一つに、空港内の提携レストランで3,400円程度の割引を受けられる「レストラン特典」があります。 しかし、この特典は近年、クレジットカード会社によるサービスの改定が進んでおり、注意が必要です。
重要な注意点
2025年1月以降、「楽天プレミアムカード」や「楽天ブラックカード」ではレストラン特典が利用できなくなります。 また、「JCBプラチナ」や「三井住友カード プラチナ」なども、国内空港でのレストラン特典は対象外となりました。 このため、レストランでの食事を楽しみにしている方は、申し込みを検討しているカードがレストラン特典の対象となっているか、 最新の情報を公式サイトで必ず確認するようにしてください。
【目的別】おすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカード比較ランキング
これまでの選び方を踏まえ、ここでは「年会費の安さ」「利用回数」「同伴者特典」といった目的別に、 おすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカードを具体的に紹介します。 ご自身の希望に最も近いカテゴリーを参考に、比較検討してみてください。
プライオリティ・パス付帯カード比較一覧表
まずは、この記事で紹介する主なカードのスペックを一覧で比較してみましょう。
カード名 | 年会費(税込) | 無料利用回数 | 同伴者料金 | レストラン特典(国内) |
---|---|---|---|---|
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 年5回 | 35米ドル | × |
UCプラチナカード | 16,500円 | 年6回 | 35米ドル | × |
エポスプラチナカード | 30,000円 ※1 | 無制限 | 35米ドル | ○ |
JCBプラチナ | 27,500円 | 無制限 | 2,200円 | × |
三菱UFJカード・プラチナ | 22,000円 | 無制限 | 3,300円 | × |
アメックス・プラチナ | 165,000円 | 無制限 | 1名無料 | × |
※1 年間100万円以上の利用で翌年以降20,000円
【年会費の安さで比較】コストパフォーマンスが高いおすすめカード3選
年会費を抑えつつ、プライオリティ・パスのメリットを享受したい方におすすめのカードを3枚厳選しました。
楽天プレミアムカード
最安クラスUCプラチナカード
バランス重視【回数無制限で比較】プレステージ会員資格が付帯するおすすめカード3選
利用回数を気にすることなく、いつでも好きなだけラウンジを利用したい方には、以下のカードがおすすめです。
エポスプラチナカード
実質最安JCBプラチナ
国内最強【同伴者特典で比較】同伴者無料・割引があるおすすめカード
家族やパートナーとの旅行で、一緒にラウンジを利用したい方には、同伴者特典が充実したカードがおすすめです。
【人気カードを比較】楽天カード・三井住友カード・JALカードなどの特徴
ここでは、検索でよく比較される人気のカードブランドに焦点を当て、 それぞれのプライオリティ・パス特典とカード全体の強みを解説します。

楽天カード(楽天プレミアムカード)
前述の通り、年会費11,000円(税込)という手軽さでプライオリティ・パスを持てるのが最大の強みです。 2025年からの改定で年5回までの利用制限とレストラン特典の廃止はありますが、 ライトユーザーにとっては依然として魅力的な選択肢です。 楽天市場での高いポイント還元率と合わせて、日常生活でのメリットも大きいのが特徴です。

三井住友カード(三井住友カード プラチナ)
年会費55,000円(税込)のプラチナカードで、プライオリティ・パス(プレステージ)が付帯します。 銀行系カードならではの信頼性とステータスが魅力です。 国内の主要空港ラウンジは同伴者1名まで無料で利用できるなど、国内旅行にも強いのが特徴です。 ただし、プライオリティ・パスの国内レストラン特典は対象外となっています。
【要注意】おすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカードを選ぶ前の最新情報
クレジットカードの特典は常に一定ではありません。 ここでは、特に知っておくべきプライオリティ・パスに関する近年の変更点、いわゆる「改悪」についてまとめます。 おすすめのクレジットカード選びの際には、最新の情報を確認することが不可欠です。
楽天プレミアムカードのプライオリティ・パス特典はどうなる?利用回数が年5回に変更
楽天プレミアムカードは、これまで回数無制限でプライオリティ・パスを利用できることが大きな魅力でしたが、 2025年1月1日よりサービス内容が変更されました。
主な変更点
- • 無料でラウンジを利用できる回数が年間5回までに制限
- • 6回目以降の利用は、1回につき35米ドルの料金が発生
- • 国内外のレストランやスパなどのラウンジ以外の施設も無料利用の対象外に
この変更により、利用頻度が高いユーザーにとってはメリットが薄れましたが、 年に数回の利用であれば、依然として年会費の安さは魅力的です。
JCB・三井住友カードなど、国内レストラン特典が利用不可になるカードが増加
楽天カードに限らず、他の多くのクレジットカード会社でもプライオリティ・パスの特典内容を見直す動きが広がっています。 特に、空港内の提携レストランで食事ができる特典を制限するケースが目立ちます。
レストラン特典が制限されたカード
- • JCBプラチナ
- • 三菱UFJカード・プラチナ
- • 三井住友カード プラチナ
- • ダイナースクラブカード
海外のレストランでは引き続き利用できる場合もありますが、国内での利用を期待していた方にとっては大きな変更点です。 このように、レストラン特典は今後も変更される可能性があるため、 カードを選ぶ際は「ラウンジ利用」を主目的として考えるのが賢明かもしれません。
おすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカードに関するよくある質問(Q&A)
最後に、プライオリティ・パスや付帯クレジットカードに関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。
Q. プライオリティ・パスの申し込み方法は?三井住友カードや楽天カードの場合も同じ?
プライオリティ・パスは、クレジットカードを発行しただけでは利用できず、別途申し込み手続きが必要です。 申し込み方法はカード会社によって異なり、多くは会員専用のウェブサイトから手続きを行います。
申し込み手順の例
- • 楽天カード:「楽天e-NAVI」から申し込み
- • 三井住友カード:「Vpass」から申し込み
- • JCBカード:「MyJCB」から申し込み
申し込み後、数週間でプライオリティ・パスの会員証が郵送で届きます。 最近ではデジタル会員証に対応するカードも増えており、アプリですぐに利用開始できる場合もあります。 旅行の予定が決まったら、早めに手続きを済ませておきましょう。
Q. Priority Passは同伴者1名無料ですか?料金はいくら?
原則として、プライオリティ・パスの同伴者利用は無料ではありません。 会員ランクに関わらず、同伴者1名につき35米ドルの利用料金がかかるのが基本です。
同伴者無料の例外
「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」など一部のクレジットカードでは、 同伴者1名まで無料という特別な特典が付帯しています。 同伴者との利用を考えている場合は、このような特典があるカードを選ぶか、 家族カードでそれぞれ会員になることを検討しましょう。
Q. プライオリティ・パスは何回まで無料ですか?使用回数の確認方法は?
無料で利用できる回数は、お持ちのクレジットカードに付帯するプライオリティ・パスのランクや特典内容によって決まります。
カード別の無料利用回数
- • プレステージランク付帯:回数無制限
- • 楽天プレミアムカード:年5回
- • UCプラチナカード:年6回
ご自身の利用回数を確認したい場合は、プライオリティ・パスの公式アプリやウェブサイトにログインすることで、 利用履歴と残りの無料利用回数(制限がある場合)をチェックできます。
Q. ANAやJALのラウンジは利用できますか?
残念ながら、プライオリティ・パスでANAラウンジやJALのサクララウンジといった、 航空会社が自社の上級会員やビジネスクラス以上の搭乗者向けに運営しているラウンジは利用できません。
プライオリティ・パスで利用できるのは、あくまで提携しているラウンジのみです。 ただし、一部のANAカードやJALカードの上位カードには、 これらの航空会社ラウンジを利用できる特典が付帯している場合があります。
Q. プライオリティ・パスのランクの見分け方は?
ご自身のプライオリティ・パスの会員ランク(スタンダード、スタンダード・プラス、プレステージ)を確認する最も確実な方法は、 付帯しているクレジットカード会社の会員サイトや特典案内ページを見ることです。
ランクの判断基準
- • 利用回数無制限 → 「プレステージ」
- • 回数制限あり → 「スタンダード・プラス」相当
- • 都度料金が必要 → 「スタンダード」相当
プライオリティ・パスの会員証自体にはランク名が明記されていないことが多いため、 カード会社の情報で確認するのが一番です。
まとめ:あなたにおすすめのプライオリティ・パス付帯クレジットカードを見つけよう
この記事では、プライオリティ・パスが付帯するクレジットカードの選び方から、 目的別のおすすめカードまでを詳しく解説しました。
プライオリティ・パス付帯カードを選ぶ際は、まずご自身の旅行スタイルを明確にすることが重要です。
選び方のまとめ
- 年に数回程度の利用で、とにかくコストを抑えたい
→ 年会費2万円以下の回数制限ありカード(楽天プレミアムカードなど)
- 出張や旅行が多く、利用回数を気にせず使いたい
→ 回数無制限のプレステージが付帯するカード(エポスプラチナカードなど)
- 家族やパートナーと一緒にラウンジを利用したい
→ 同伴者無料特典や家族カード特典が充実したカード(アメックス・プラチナなど)
また、2025年以降、レストラン特典の利用が制限されるカードが増えている点も考慮に入れる必要があります。 最新のサービス内容を公式サイトで確認した上で、ご自身のニーズに最も合った一枚を選び、 次の旅行から空港での待ち時間をより快適で価値あるものに変えていきましょう。