花の都パリへの旅行、エッフェル塔にルーブル美術館、街角のカフェでのひととき…想像するだけで胸が躍りますね。しかし、その輝かしい旅の前に、多くの人が頭を悩ませるのが荷造りです。「パリ旅行の持ち物って、一体何が必要なの?」と、検索してこのページにたどり着いたのではないでしょうか。
特に女子旅であれば、おしゃれも楽しみたいですし、便利なアイテムは欠かせません。また、厳しい寒さが予想される冬のフランス旅行では、持ち物も変わってきます。さらに、「スリが多いから対策が必要」と聞けば、安全なショルダーバッグの選び方や貴重品の管理方法も気になりますよね。
それに、持ち物だけでなく、フランス旅行に必要な手続きや、2026年から導入予定のETIAS(エティアス)についても知っておく必要があります。うっかり忘れて「フランス旅行にこれを持っていけばよかった…」と後悔したり、知らずにフランス旅行のタブーに触れてしまったりするのは避けたいものです。
この記事では、そんなあなたの不安をすべて解消します。パリ旅行の持ち物について、必需品から便利グッズ、そして万全の対策までを網羅した完全版リストをご用意しました。さあ、一緒に完璧な旅の準備を始めましょう!
この記事のポイント
- パリ旅行に絶対必要な持ち物を網羅したチェックリスト
- スリ対策に効果的なショルダーバッグと防犯グッズ
- 冬の寒さにも対応できる季節ごとの服装と持ち物
- 変換プラグやETIASなど渡航前に知っておくべき準備のコツ
【完全版】パリ旅行の持ち物リスト!必需品と準備のポイント

芸術と美食の都パリへの旅行は、考えるだけで心が躍るものです。しかし、その素晴らしい体験を万全の状態で楽しむためには、事前の準備が欠かせません。特に持ち物は、旅の快適さを大きく左右する重要な要素です。ここでは、パリ旅行に絶対に欠かせない必需品から、手続きに関する情報まで、準備の基本となるポイントを詳しく解説していきます。出発前にしっかりと確認し、安心して旅立ちましょう。
- •フランス旅行で必要な手続きとETIAS(エティアス)の準備
- •パスポートや現金などパリ旅行で必須の貴重品リスト
- •クレジットカードと両替の注意点
- •冬のパリ旅行の持ち物と季節に合わせた服装の選び方
- •変換プラグと変圧器は必要?フランスの電圧とコンセント形状
- •ホテルのアメニティは?持参すべき洗面用具と日用品
フランス旅行で必要な手続きとETIAS(エティアス)の準備
フランス旅行を計画する上で、まず確認すべきは渡航に関する手続きです。これがなければ、そもそも入国することができません。
最も重要なのがパスポートの有効期間です。フランスを含むシェンゲン協定加盟国では、出国予定日から3ヶ月以上の残存有効期間があるパスポートが求められます。ご自身のパスポートの期限を今一度確認してください。もし期間が足りない場合は、速やかに更新手続きを行いましょう。なお、90日以内の観光目的での滞在であれば、ビザの取得は不要です。ちなみに、以前は必要だった入国カードの記入は2007年に廃止されています。
そして、今後の渡航で重要になるのがETIAS(エティアス)です。これは、ヨーロッパ連合(EU)が導入する電子渡航認証システムで、2026年からの導入が予定されています。導入後は、事前にオンラインで申請し、認証を受けることが必須となります。申請にはパスポート情報などが必要で、費用は7ユーロ(18歳以下と70歳以上は無料)となる見込みです。これからのフランス旅行では、このETIASの動向に注意しておく必要があります。
パスポートや現金などパリ旅行で必須の貴重品リスト
手続きと並行して、絶対に忘れてはならない貴重品の準備を進めましょう。これらは旅の生命線とも言えるアイテムです。
何よりも大切なのは、パスポートの原本です。フランスでは身分証明書の携帯が義務付けられているため、コピーではなく原本を持ち歩くことが推奨されています。もちろん、紛失や盗難に備えて、顔写真ページのコピーやデータをスマートフォンに保存しておくといった対策も非常に有効です。
次に、航空券(eチケット)です。現在は電子データが主流ですが、スマートフォンの故障やバッテリー切れに備え、印刷して持っていくと安心感が増します。
現金も必要です。フランスではクレジットカードが広く普及していますが、小さなマルシェ(市場)や蚤の市、公衆トイレのチップなど、現金が必要な場面は依然として存在します。日本円とユーロの両方を用意し、ユーロは100ユーロ程度を目安に、5ユーロや10ユーロといった少額紙幣を中心に両替しておくと、支払いがスムーズです。
最後に、海外旅行保険の証書です。万が一の病気やケガ、盗難などのトラブルに備え、加入しておくことを強く推奨します。海外での医療費は高額になるケースが多く、保険に加入していればキャッシュレスで治療を受けられるなどのメリットがあります。
クレジットカードと両替の注意点
パリでの支払いは、クレジットカードが非常に便利で主流となっています。現金を持ち歩くリスクを減らすためにも、積極的に活用したいところです。
国際ブランドは、加盟店が多い「VISA」または「MasterCard」が最も使いやすいでしょう。多くの店舗で利用できるため、このどちらかのブランドのカードは最低1枚は持っていくべきです。また、万が一の紛失・盗難や磁気不良といったトラブルに備え、異なるブランドのカードを2枚以上持っていくとさらに安心です。日本出発前に、カードの暗証番号を必ず確認しておきましょう。海外ではサインではなく、暗証番号の入力を求められる場面がほとんどです。
両替については、一般的に日本国内よりもフランス現地で行う方がレートが良いとされています。空港や銀行でも両替は可能ですが、最もレートが良いのは街中にある民間の両替所です。ただ、現金がすぐに必要な場合は、クレジットカードの海外キャッシング機能を利用するのも一つの手です。ATMで現地通貨のユーロを直接引き出すことができ、両替所に足を運ぶ手間が省けます。
冬のパリ旅行の持ち物と季節に合わせた服装の選び方
パリの気候は日本と似ていますが、季節ごとの特徴を理解し、適切な服装を準備することが快適な滞在の鍵となります。
春(3月~5月)や秋(9月~11月)は、比較的過ごしやすい季節ですが、朝晩の寒暖差が大きくなります。そのため、薄手のコートやジャケット、セーターなど、重ね着で体温調節ができる服装が基本です。
夏(6月~8月)は日中30℃を超える日もありますが、日本のように湿度が高くないためカラッとして過ごしやすいのが特徴です。Tシャツやワンピースといった軽装で問題ありませんが、朝晩は冷え込むこともあるため、カーディガンなどの薄手の上着が一つあると重宝します。また、日差しが非常に強いので、帽子やサングラス、日焼け止めは必須アイテムです。
そして、冬(12月~2月)のパリは、日本の冬と同様に厳しい寒さに見舞われます。ダウンジャケットのような厚手のアウターはもちろん、マフラー、手袋、帽子といった防寒具は絶対に欠かせません。石畳からの冷えが体にこたえるため、厚手の靴下や防水性のあるブーツなどで足元の防寒対策をしっかり行うことも大切です。
変換プラグと変圧器は必要?フランスの電圧とコンセント形状
日本の電化製品をフランスで使うためには、電圧とコンセント形状の違いを理解しておく必要があります。結論から言うと、変換プラグは必須で、製品によっては変圧器も必要になります。
日本とフランスでは、以下の通り電圧とプラグの形状が異なります。
項目 | 日本 | フランス |
---|---|---|
電圧 | 100V | 220V |
プラグ形状 | Aタイプ | Cタイプ(またはSEタイプ) |
このため、日本のAタイプのプラグをフランスのCタイプのコンセントに差し込むためには、形状を変換する「変換プラグ」が必ず必要です。
一方で、電圧については注意が必要です。フランスの220Vは日本の100Vよりかなり高いため、日本の100V専用の電化製品をそのまま使うと故障や火災の原因となり非常に危険です。ただ、最近のスマートフォンやデジタルカメラの充電器、パソコンのアダプターなどは、多くが「100V-240V」のように幅広い電圧に対応している「海外対応製品」です。製品のラベルや説明書を確認し、「INPUT: 100-240V」といった記載があれば、変圧器なしで変換プラグだけで使用できます。もし、ヘアアイロンやドライヤーなどが海外対応でない場合は、電圧を変換するための「変圧器」が別途必要となります。
ホテルのアメニティは?持参すべき洗面用具と日用品
日本のホテルのような充実したアメニティを、フランスのホテルで期待するのは避けた方が良いでしょう。備え付けられていないケースが多いため、普段から使い慣れたものを持参するのが最も確実で安心です。
特に、歯ブラシと歯磨き粉は、ほとんどのホテルに置いてありませんので必ず持っていきましょう。シャンプー、リンス、ボディソープなども、備え付けられていても品質が髪や肌に合わない可能性があります。ヨーロッパは硬水のため、髪がきしみやすいと言われています。このため、ヘアケア用品はいつも使っているものを小さなボトルに詰め替えて持参することをおすすめします。
また、意外と忘れがちですが、スリッパも客室にない場合がほとんどです。長時間のフライトや観光で疲れた足をリラックスさせるためにも、使い捨てのスリッパなどがあると非常に快適に過ごせます。このように、洗面用具や日用品は「自分で持っていく」ことを基本に準備を進めると良いでしょう。
女子旅にも!パリ旅行の持ち物であると便利なアイテムと対策

ここまではパリ旅行に欠かせない必需品について解説してきましたが、ここからは必須ではないものの、持っていくことで旅の安全性や快適性が格段に向上する「あると便利なアイテム」をご紹介します。特に女性の視点から、防犯対策や持っていくと助かる小物、そして知っておきたい現地の習慣まで、一歩踏み込んだ準備のポイントをまとめました。
- •パリ旅行の対策!スリ防止に役立つショルダーバッグと防犯グッズ
- •女子旅で持っていけばよかった!化粧品や生理用品のポイント
- •パリ旅行であると便利なアプリとモバイルバッテリー
- •サングラスは必要?日焼け・乾燥対策と常備薬について
- •フランス旅行で知っておきたいタブーとエコバッグの必要性
- •機内を快適に!長距離フライトであると便利な持ち物
- •まとめ:これで完璧!パリ旅行の持ち物を最終チェック
パリ旅行の対策!スリ防止に役立つショルダーバッグと防犯グッズ
パリを訪れる際に、ほぼ全員が忠告されるのが「スリに気をつけて!」という言葉です。楽しい旅行を台無しにしないためにも、防犯対策は万全にして臨む必要があります。
まず、バッグ選びが非常に重要です。スリやひったくり対策として最も推奨されるのは、ファスナー付きのショルダーバッグやボディバッグです。そして、そのバッグは必ず体の前に抱えるようにして持ち歩きましょう。リュックサックは背後が死角になりやすく、気づかないうちに開けられてしまう危険性があるため、観光地では前に抱えるなどの工夫が必要です。ジッパー部分にリングとカラビナを取り付けて簡単に開けられないようにしたり、財布にリール付きのストラップをつけてカバンと繋いでおいたりするのも有効な対策です。
貴重品は、服の下に身につけられるセキュリティポーチに入れておくのが最も安全です。パスポートや多額の現金、クレジットカードの予備などはここに入れておくと良いでしょう。また、スマートフォンは地図を見たり写真を撮ったりと頻繁に使うため狙われやすいアイテムです。ネックストラップやショルダーストラップをつけて、常に体から離れないようにしておくと安心感が格段に増します。
女子旅で持っていけばよかった!化粧品や生理用品のポイント
特に女性の場合、化粧品や生理用品は旅の快適さを左右する重要なアイテムです。これらは現地でも購入可能ですが、普段から愛用しているものを持参するのが最もおすすめです。
化粧品やスキンケア用品は、旅の疲れや環境の変化で肌が敏感になることも考えられます。そのような時に使い慣れていない製品を試すのはリスクが伴います。いつも使っているものを、旅行用の小さな容器に詰め替えて持っていくのが賢明です。
また、生理用品については、日本の製品の品質は世界的に見ても非常に高いと言われています。フランスではタンポンが主流で、ナプキンの種類が少なかったり、品質に満足できなかったりする可能性があります。使い心地にこだわりのある方は、滞在日数分を日本から持参すると安心して過ごせるでしょう。
パリ旅行であると便利なアプリとモバイルバッテリー
現代の旅行において、スマートフォンはもはや必需品です。地図、翻訳、情報収集、写真撮影、チケット管理など、その役割は多岐にわたります。だからこそ、便利なアプリと、それを支えるモバイルバッテリーの準備が重要になります。
パリの複雑なメトロやバスを乗りこなすためには、乗換案内アプリ「Citymapper」が非常に役立ちます。リアルタイムの運行情報を反映してくれるため、遅延や運休にも対応可能です。また、メニューの解読や現地の人との簡単なコミュニケーションには「Google翻訳」が、レストラン探しと予約には「TheFork」が便利です。
そして、これらのアプリを使い、写真や動画を撮影していると、スマートフォンのバッテリーは驚くほど早く消耗します。観光の途中で充電が切れてしまうと、道に迷ったり、大切な瞬間を撮り逃したりするかもしれません。そうした事態を避けるため、10000mAh程度の大容量モバイルバッテリーを携帯することをおすすめします。これがあれば、充電を気にすることなく一日中スマートフォンを使いこなせます。なお、リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーは、航空会社の規定によりスーツケースでの預け入れが禁止されているため、必ず機内手荷物として持ち込みましょう。
サングラスは必要?日焼け・乾燥対策と常備薬について
パリの環境から体を守り、万が一の体調不良に備えるためのアイテムも、快適な旅には欠かせません。
なぜサングラスが必要なのか
フランス、特に夏場のパリは、日本人が想像する以上に日差しが強いです。太陽そのものの光だけでなく、美しい石畳の街並みからの照り返しも強烈です。目を紫外線から守り、眩しさを和らげるために、サングラスはファッションアイテムとしてだけでなく、実用的な必需品として準備することをおすすめします。
日焼け止めも同様に重要です。夏はもちろん、それ以外の季節でも紫外線対策として持参すると良いでしょう。
機内やホテルは非常に乾燥しやすいため、リップクリーム、目薬、ハンドクリームといった乾燥対策グッズがあると快適に過ごせます。また、食べ過ぎや疲れからくる体調不良に備え、胃薬や頭痛薬、普段から服用している薬など、飲み慣れた常備薬を持参するといざという時に安心です。
フランス旅行で知っておきたいタブーとエコバッグの必要性
現地での無用なトラブルを避け、スムーズに買い物を楽しむためにも、文化的な習慣やルールを少し知っておくと良いでしょう。
服装に関するタブーとして、過度にカジュアルな格好は避けた方が無難です。スウェットやジャージといった服装は、場所によってはだらしなく見え、スリなどの犯罪者に狙われやすくなる可能性もあります。特に、高級レストランやオペラ鑑賞の予定がある場合は、ジャケットや襟付きのシャツ、ワンピースといった少しフォーマルな服装を準備しておくと、場の雰囲気に馴染むことができます。
また、環境保護の観点から、フランスではスーパーなどのレジ袋が有料、もしくは配布が禁止されています。パン屋さんでは、購入したパンを紙に包んだだけで直接渡されることも珍しくありません。このため、小さく折りたためるエコバッグを一つカバンに入れておくと、買い物の際に非常に便利でスマートです。
機内を快適に!長距離フライトであると便利な持ち物
日本からパリまでは、直行便でも12時間以上かかる長旅です。この長い時間をいかに快適に過ごすかが、到着後の体調や行動に大きく影響します。
機内でのリラックスアイテムとして、ネックピロー、アイマスク、耳栓は「三種の神器」と言えるでしょう。これらがあれば、周りを気にせず睡眠を取りやすくなります。また、機内は非常に乾燥しているため、マスク、リップクリーム、目薬は乾燥対策に欠かせません。
エコノミークラス症候群の対策も重要です。長時間同じ姿勢でいると足がむくんでしまうため、着圧ソックスを履いたり、靴を脱いでスリッパに履き替えたりするだけで、足の負担が大幅に軽減されます。これらの快適グッズを機内持ち込み用のカバンにまとめておき、長時間のフライトに備えましょう。
まとめ:これで完璧!パリ旅行の持ち物を最終チェック
パリ旅行の成功は、出発前の入念な準備にかかっていると言っても過言ではありません。忘れ物は、現地での余計な出費や貴重な時間のロスにつながる可能性があります。パリ旅行の費用を節約したい方にこそ、事前準備が大切です。
この記事でご紹介した「必需品リスト」と「あると便利なアイテムリスト」を参考に、ご自身の旅行プランに合わせて持ち物を最終チェックしてください。特に、パスポートの有効期限、航空券、クレジットカードといった絶対に忘れてはならない貴重品は、出発直前に何度も確認する習慣をつけましょう。
準備を万全に整えれば、心に余裕が生まれます。あとは、歴史的な建造物、心を奪われる芸術、そして絶品のグルメが待つ素晴らしいパリの街を、心ゆくまでお楽しみください。あなたの旅が、忘れられない素敵な思い出になることを願っています。
パリ旅行の注意点
- • スリが多いため、貴重品は肌身離さず管理しましょう
- • 観光地での署名活動や募金は詐欺の可能性があります
- • メトロの改札付近は特に注意が必要です
- • 夜間の一人歩きは避け、タクシーを利用しましょう
- • パスポートは原本の携帯が推奨されています