海外旅行の準備は万全ですか?楽しい旅行を安心して満喫するために欠かせないのが海外旅行保険です。 しかし、「どの保険を選べばいいの?」「クレジットカードに付いてる保険だけで大丈夫?」と悩む方も多いはず。 この記事では、海外旅行保険付きクレジットカードの選び方から、年会費無料でお得なカード、補償が充実したカードまで、 あなたの旅のスタイルに合った最強の一枚を見つけるお手伝いをします。
この記事のポイント
- 海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類がある
- 年会費無料でも治療費用の補償が充実したカードが狙い目
- 複数カードの補償額は「死亡・後遺障害」以外なら合算できる
- いざという時に安心な「キャッシュレス診療」対応かどうかも重要
【海外旅行保険の基本】おすすめクレジットカードは必要?
海外旅行を計画する際、多くの人が頭を悩ませるのが海外旅行保険ではないでしょうか。 楽しい旅行中に万が一の病気やケガ、盗難などのトラブルに見舞われた場合、保険に加入していなければ高額な費用が発生する可能性があります。 ここでは、クレジットカードに付帯する海外旅行保険の基本から、その活用法までを詳しく解説していきます。
まずは基本から!海外旅行保険の「自動付帯」と「利用付帯」の違いとは?
クレジットカードの海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類が存在します。 この違いを理解することが、カード選びの第一歩となります。
自動付帯とは
そのクレジットカードを持っているだけで自動的に保険が適用されるタイプです。 旅行代金の支払いにそのカードを使ったかどうかは問われません。 このため、海外へ行く機会が多い方にとっては、手続きの手間がなく非常に便利な仕組みと言えるでしょう。
利用付帯とは
日本を出国する前の航空券やパッケージツアーの代金などを、そのクレジットカードで支払うことを条件に保険が適用されるタイプです。 条件を満たさなければ補償が受けられないため注意が必要ですが、年会費無料のカードに多く見られる形式です。
クレジットカードの保険だけで十分?保険会社の保険との違いを比較
「クレジットカードの保険があれば、わざわざ保険会社の海外旅行保険に加入しなくても大丈夫?」と考える方もいるかもしれません。 結論から言うと、旅行の期間や目的、求める補償の手厚さによって答えは変わります。
比較項目 | クレジットカード付帯保険 | 保険会社の保険 |
---|---|---|
保険料 | 年会費のみ(無料も多い) | 旅行ごとに保険料が必要 |
補償期間 | 最長90日が一般的 | 長期滞在にも対応可能 |
治療費用補償 | 100〜500万円程度 | 無制限プランもあり |
疾病死亡 | 補償対象外が多い | 補償対象 |
手続き | 簡単(自動付帯なら不要) | 都度申込が必要 |
補償額は合算できる?複数カードの組み合わせで補償を強化する裏ワザ
海外旅行保険付きのクレジットカードを複数枚持っている場合、補償額を上乗せできることをご存知でしょうか。 実は、傷害死亡・後遺障害に関する補償額は、持っているカードの中で最も高い金額が上限として適用されますが、 それ以外の項目、特に利用頻度の高い「傷害治療費用」や「疾病治療費用」、「賠償責任」などは、各カードの補償額を合算することが可能です。
補償額合算の例
例えば、Aカードに疾病治療費用200万円、Bカードに疾病治療費用300万円の補償が付帯していれば、 合計で最大500万円までの補償を受けられます。
※ただし、実際の損害額を超えて保険金を受け取ることはできません。
海外旅行保険で失敗しない!おすすめクレジットカード【4つの選び方】
数多くのクレジットカードの中から、自分の旅行スタイルに最適な一枚を見つけ出すのは簡単なことではありません。 保険の内容や年会費、その他のサービスなど、比較すべき項目は多岐にわたります。 ここでは、海外旅行保険付きクレジットカードを選ぶ上で特に重要となる4つのポイントを解説します。
4つの重要な選び方
- ①保険の適用条件で選ぶ(自動付帯 or 利用付帯)
- ②年会費と補償内容のバランスで選ぶ
- ③最も重要な「傷害・疾病治療費用」の補償額で選ぶ
- ④いざという時に安心な「キャッシュレス診療」対応で選ぶ
選び方①:保険の適用条件で選ぶ(自動付帯 or 利用付帯)
前述の通り、保険の適用条件には自動付帯と利用付帯があります。 どちらが良いかは一概には言えず、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。
自動付帯がおすすめの方
- とにかく手間をかけたくない方
- 旅行代金をどのカードで支払ったか気にしたくない方
- うっかり条件を満たし忘れるリスクを避けたい方
利用付帯がおすすめの方
- できるだけコストを抑えたい方
- 旅行代金の支払いに使うカードが決まっている方
- 年会費無料で充実した保険を手に入れたい方
選び方②:年会費と補償内容のバランスで選ぶ
クレジットカードを選ぶ際、年会費は非常に重要な要素です。 しかし、単純に安さだけで選ぶのではなく、補償内容とのバランスを総合的に判断する必要があります。 自分の旅行スタイルに合わせて、無駄のない一枚を選びましょう。
安さ重視なら年会費無料!治療費用が高いカードを選ぼう
コストを最小限に抑えたいのであれば、年会費無料のクレジットカードが第一候補となるでしょう。 保険会社の保険に加入すれば数千円の費用がかかるところを、無料で備えられるのは大きなメリットです。
年会費無料カードを選ぶポイント
年会費無料と一口に言っても、付帯する保険の内容はカードによって様々です。 その中でも特に注目すべきは、後述する「傷害・疾病治療費用」の補償額です。
例:エポスカードは年会費無料でありながら、疾病治療費用が最高270万円と充実
補償や特典を充実させたいなら年会費8,000円以下の有料カードも
より手厚い補償や、空港ラウンジの利用といったワンランク上のサービスを求めるなら、 年会費が有料のカードも視野に入れると良いでしょう。
年会費8,000円の目安
これは、保険会社の一般的な海外旅行保険料(1週間程度のアメリカ旅行の場合、3,000円~8,000円が相場)に相当します。 もし年会費がこの金額を超えるようであれば、クレジットカードの特典に強い魅力を感じない限り、 保険会社の保険に別途加入した方がコストパフォーマンスに優れる可能性があります。
選び方③:最も重要な「傷害・疾病治療費用」の補償額で選ぶ
海外旅行保険には様々な補償項目がありますが、その中でも最も重要視すべきなのが 「傷害治療費用」と「疾病治療費用」です。 なぜなら、海外旅行で保険が利用されるケースで最も多いのが、ケガや病気の治療だからです。
海外の医療費は想像以上に高額!
海外の医療費は日本と比べて非常に高額になることが多く、日本の健康保険は適用されません。
- • アメリカで虫垂炎の手術:150万円以上
- • 国によっては250万円を超えることも
- • 救急車の利用だけで数万円かかる場合も
補償額の目安
- 最低ライン:100万円(短期旅行・アジア圏)
- 推奨ライン:200万円以上(欧米・長期滞在)
- 安心ライン:300万円以上(完全な安心を求める方)
選び方④:いざという時に安心な「キャッシュレス診療」対応で選ぶ
海外で急に病院にかかることになった場合、言葉の壁や支払い方法など、不安なことが多いものです。 そんな時に非常に役立つのが「キャッシュレス診療」というサービスです。
キャッシュレス診療のメリット
キャッシュレス診療とは、現地で治療を受けた際に、保険会社が直接病院に医療費を支払ってくれるため、 自分で高額な医療費を一時的に立て替える必要がないサービスです。
- 高額な医療費を立て替える必要がない
- 帰国後の面倒な保険金請求手続きが不要
- 提携病院では日本語対応のサポートも
全てのカードがこのサービスに対応しているわけではありません。 万が一の際にスムーズな治療と手続きを望むのであれば、 キャッシュレス診療に対応しているかどうかは、カード選びの重要な判断基準となります。
【年会費無料】利用付帯で海外旅行保険が充実するおすすめクレジットカード
旅行代金の決済という一手間をかけることで、年会費無料で充実した保険を手に入れることができるのが、利用付帯のクレジットカードです。 ここでは、数ある年会費無料・利用付帯のカードの中から、特に補償内容やサービスに優れたカードを3枚ご紹介します。
疾病治療費が充実!「エポスカード」の海外旅行保険

「エポスカード」は、年会費無料のカードの中でも、特に海外旅行保険の補償内容が充実していることで知られています。 特筆すべきは、疾病治療費用が最高270万円、傷害治療費用が最高200万円と、非常に手厚い補償が付帯している点です。
エポスカードの特別な魅力
これは、一部の年会費有料ゴールドカードに匹敵するほどの水準であり、 年会費無料でこれだけの補償が受けられるのは大きな魅力です。
- • キャッシュレス診療にも対応
- • 緊急医療アシスタンスサービス付き
- • 携行品損害も20万円まで補償
ポイントも貯まる!「楽天カード」の海外旅行保険

普段のお買い物で楽天ポイントを貯めている方におすすめなのが「楽天カード」です。 年会費永年無料で、どこで使っても1.0%という高いポイント還元率が人気ですが、海外旅行保険も付帯しています。
注意点として、携行品損害の補償は付帯していません。 旅行先に高価なカメラやPCを持っていく場合は、他のカードで補償を補うか、別途保険に加入することを検討しましょう。
高還元率が魅力!「リクルートカード」

ポイント還元率を重視するなら、「リクルートカード」も見逃せません。 年会費無料で基本還元率が1.2%と、業界最高水準を誇ります。 このカードも利用付帯で海外旅行保険が付帯しており、傷害・疾病治療費用はそれぞれ最高100万円となっています。
カード名 | 年会費 | 疾病治療費用 | 傷害治療費用 | キャッシュレス診療 |
---|---|---|---|---|
エポスカード | 無料 | 270万円 | 200万円 | ◯ |
楽天カード | 無料 | 200万円 | 200万円 | △(JCBのみ) |
リクルートカード | 無料 | 100万円 | 100万円 | △(JCBのみ) |
【年会費無料】海外旅行保険が自動付帯のおすすめクレジットカード比較
コストをかけずに、持っているだけで安心の海外旅行保険を手に入れたい。 そんなニーズに応えるのが、年会費無料でかつ保険が自動付帯のクレジットカードです。 ここでは、特におすすめの2枚を厳選してご紹介します。
【学生・25歳以下限定】学生専用ライフカード

満18歳以上25歳以下の学生の方に特におすすめなのが「学生専用ライフカード」です。 このカードの最大の魅力は、年会費が無料でありながら、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯する点にあります。
学生専用ライフカードの特徴
- 海外での利用分については4.0%が現金でキャッシュバック(年間上限10万円)
- 傷害・疾病治療費用がそれぞれ最高200万円
- 留学や卒業旅行に最適な補償内容
【年会費実質無料】ライフカード<旅行傷害保険付き>
学生ではないけれど、安価な年会費で自動付帯の保険が欲しいという方には「ライフカード<旅行傷害保険付き>」が適しています。 年会費は1,375円(税込)ですが、初年度は無料です。
カード名 | 年会費(税込) | 海外旅行保険 | 傷害・疾病治療費用(最高額) |
---|---|---|---|
学生専用ライフカード | 無料 | 自動付帯 | 200万円 |
ライフカード<旅行傷害保険付き> | 1,375円(初年度無料) | 自動付帯 | 200万円 |
【補償重視】海外旅行保険が手厚いワンランク上のおすすめクレジットカード
年会費を支払ってでも、より手厚い補償や空港ラウンジ利用などの上質なサービスを受けたい、 という方にはゴールドカードやプラチナカードがおすすめです。 ここでは、補償内容と特典のバランスに優れたカードを厳選してご紹介します。
【ゴールドカード】dカード GOLD、楽天プレミアムカード
ゴールドカードは、一般カードとプラチナカードの中間に位置し、年会費とサービスのバランスが取れているのが特徴です。
dカード GOLD

- • 年会費:11,000円(税込)
- • 自動付帯で最高5,000万円
- • 利用付帯なら最高1億円
- • 治療費用も最高300万円
- • 家族特約も付帯
楽天プレミアムカード

- • 年会費:11,000円(税込)
- • プライオリティ・パス付帯
- • 世界中の空港ラウンジ利用可能
- • 治療費用は最高300万円
- • 自動付帯(一部利用で増額)
【プラチナカード】三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

最高のステータスとサービスを求めるなら、プラチナカードが選択肢となります。 「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、年会費22,000円(税込)で、充実したサービスを提供しています。
プラチナカードの特別なサービス
保険・補償
- • 海外旅行保険は自動付帯で最高1億円
- • 国内旅行保険も最高5,000万円
- • 航空機遅延保険も付帯
特典・サービス
- • 世界中のVIPラウンジが利用可能
- • 手荷物無料宅配サービス
- • 家族カードが1枚無料
海外旅行保険とおすすめクレジットカードに関するQ&A
ここでは、海外旅行保険やクレジットカードに関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。 旅行前の不安を解消し、万全の準備を整えましょう。
Q. 海外旅行保険はいつ・どうやって入るのがベスト?
海外旅行保険に加入するタイミングは、旅行の準備段階、具体的には航空券やホテルを予約した後から出発当日までが一般的です。 空港の保険カウンターでも加入できますが、事前にインターネットで申し込むと割引が適用されることが多く、 補償内容をじっくり比較検討できるためおすすめです。
クレジットカードの付帯保険を利用する場合は、利用付帯であれば旅行代金の決済時、 自動付帯であれば特段の手続きは不要です。
Q. ハワイ旅行でも保険は必要ですか?
はい、必要です。
ハワイはアメリカの一部であり、医療費が非常に高額です。 少しの体調不良で病院にかかっただけでも、数万~数十万円の請求が来ることは珍しくありません。 治安が良いイメージがありますが、盗難などのリスクもゼロではありません。 楽しい旅行にするためにも、クレジットカードの付帯保険や別途加入する保険で、必ず備えておくべきです。
Q. 海外ではクレジットカードと現金、どちらがお得?
多くの国では、クレジットカードで支払う方がお得になるケースが多いです。 現金に両替する際には手数料がかかりますが、クレジットカード決済の手数料の方が一般的に安価です。 また、多額の現金を持ち歩くのは盗難のリスクも伴います。 ただし、屋台や小さな個人商店など、カードが使えない場所もあるため、ある程度の現地通貨は現金で用意しておくと安心です。
Q. 保険料の支払いに最適なクレジットカードは?
保険会社の海外旅行保険に加入する場合、その保険料の支払いに使うクレジットカードは、 ポイント還元率の高いカードを選ぶのがおすすめです。 保険料も数千円になることが多いため、少しでもポイントで還元されればお得になります。 「リクルートカード(1.2%)」や「楽天カード(1.0%)」など、基本還元率が高いカードを利用すると良いでしょう。
海外旅行保険付きおすすめクレジットカードで最高の旅を【まとめ】
ここまで、海外旅行保険付きクレジットカードの選び方から、おすすめのカードまで詳しく解説してきました。
結論:最適な一枚の選び方
コストを最優先するなら:年会費無料で自動付帯の「学生専用ライフカード」や、 利用付帯で補償が充実した「エポスカード」
補償の手厚さと空港での快適さを両立させたいなら:「楽天プレミアムカード」のようなゴールドカード
最高のサービスと安心を求めるなら:プラチナカード
最終確認!海外旅行保険付きクレジットカード選びのチェックリスト
この記事を参考に、それぞれのカードのメリット・デメリットを比較検討し、 あなたの次の海外旅行をより安全で快適なものにする、最強のパートナーを見つけてください。