「海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードって、まだあるの?」
「持っているだけで保険が使えるカードを探しているけど、どれを選べばいいか分からない…」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。実は2023年以降、多くのクレジットカードが「自動付帯」から「利用付帯」へと変更されており、現在も自動付帯が適用されるカードは限られています。
結論からお伝えすると、年会費無料で完全に自動付帯のカードは「学生専用ライフカード」のみとなっています。ただし、年会費有料のゴールドカードであれば、一部の補償が自動付帯されるカードがまだ存在します。
本記事では、以下の情報を詳しく解説していきます。
- 自動付帯と利用付帯の違い・見分け方
- 2025年現在も自動付帯が適用されるカード一覧
- 各カードの補償内容・年会費・家族特約の有無
- 補償額を合算するテクニックと注意点

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【結論】海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード比較表
まずは海外旅行保険が自動付帯(または一部自動付帯)となっているクレジットカードを比較表でご紹介していきます。
クレジットカードの付帯保険は発行会社によって補償内容が大きく異なります。自動付帯のカードを探している方は、以下の一覧を参考に、ご自身に合った1枚を見つけてください。
| カード名 | 年会費 | 付帯条件 | 傷害死亡・後遺障害 | 疾病治療費用 | 傷害治療費用 | 家族特約 | キャッシュレス診療 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() 学生専用ライフカード | 無料(在学中) | 完全自動付帯 | 2,000万円 | 200万円 | 200万円 | なし | ○ |
![]() dカード GOLD | 11,000円 | 一部自動付帯 | 1億円(利用時)/5,000万円(自動) | 300万円 | 300万円 | あり | ○ |
![]() JCBゴールド | 11,000円 | 一部自動付帯 | 1億円(利用時)/5,000万円(自動) | 300万円 | 300万円 | あり | ○ |
![]() 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 一部自動付帯 | 5,000万円(利用時)/4,000万円(自動) | 300万円 | 300万円 | なし | ○ |
![]() セゾンゴールド・アメックス | 11,000円 | 利用付帯 | 5,000万円 | 300万円 | 300万円 | あり | ○ |
![]() エポスカード | 無料 | 利用付帯 | 3,000万円 | 270万円 | 200万円 | なし | ○ |
![]() 三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円 | 利用付帯 | 2,000万円 | 100万円 | 100万円 | なし | ○ |
※最新情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
カード選びの3つのポイント
- 完全自動付帯を重視するなら:学生の方は「学生専用ライフカード」一択です
- 補償の手厚さを重視するなら:dカード GOLDやJCBゴールドがおすすめです
- 年会費を抑えたいなら:利用付帯ですがエポスカードが疾病治療270万円と充実しています
そもそも自動付帯とは?利用付帯との違いを解説
海外旅行保険付きのクレジットカードを選ぶ際、最も重要なのが「自動付帯」と「利用付帯」の違いを理解することです。この違いを知らないまま海外に行くと、いざという時に保険が使えないという事態になりかねません。
クレジットカードの付帯保険については契約内容を事前に確認することを推奨しています。ここでは、両者の違いを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
自動付帯とは「持っているだけで保険が適用される」仕組み
自動付帯とは、クレジットカードを所有しているだけで、自動的に海外旅行保険が適用される仕組みのことです。旅行代金をそのカードで支払う必要はなく、カードを財布に入れて海外に行くだけで補償を受けられます。
自動付帯の保険は「被保険者が海外旅行の目的で住居を出発した時から、住居に帰着するまでの間」が補償期間となります。つまり、自宅を出発した瞬間から保険が有効になるということです。
自動付帯の最大のメリットは、手続きや条件を気にせず安心して旅行できる点にあります。航空券やツアー代金を別のカードや現金で支払っても、自動付帯のカードを持っていれば補償対象となります。
ただし、2023年以降、多くのカード会社が自動付帯から利用付帯への変更を行っており、現在では年会費無料で完全に自動付帯となるカードは非常に限られています。後述する「学生専用ライフカード」は、数少ない年会費無料×完全自動付帯のカードとして貴重な存在となっています。
利用付帯とは「旅行代金をカード決済すると適用される」仕組み
利用付帯とは、旅行代金や公共交通機関の料金をそのクレジットカードで支払った場合にのみ、海外旅行保険が適用される仕組みです。カードを持っているだけでは保険は有効にならず、特定の条件を満たす必要があります。
クレジットカードの付帯サービスについては利用条件を事前に確認するよう注意喚起しています。利用付帯の条件を知らずに旅行すると、万が一の時に保険が適用されないリスクがあるため、十分な注意が必要です。
利用付帯の対象となる支払いは、一般的に以下のようなものが該当します。
- 航空券(国際線・国内線とも)
- パッケージツアーの代金
- 空港までの電車・バス・タクシー代
- 海外での公共交通機関の利用料金
注意点として、ホテル代のみの支払いでは利用付帯の条件を満たさないカードが多いことが挙げられます。また、旅行代金の一部だけをカードで支払った場合でも、条件を満たすかどうかはカード会社によって異なります。利用付帯のカードを使う場合は、必ず公式サイトで対象となる支払い内容を確認しておきましょう。
自動付帯と利用付帯を見分ける方法
ご自身のカードが自動付帯か利用付帯かを確認する方法は、いくつかあります。
最も確実な方法は、カード発行時に届く「保険のしおり」や「ご利用ガイド」を確認することです。これらの書類には、保険の適用条件が詳しく記載されています。書類を紛失した場合は、各カード会社のWebサイトからPDF版をダウンロードできることがほとんどです。
また、カード会社のコールセンターに直接問い合わせるのも有効な方法です。「海外旅行保険の付帯条件を教えてください」と質問すれば、自動付帯か利用付帯かを明確に教えてもらえます。
2023年以降に付帯条件が変更されたカードも多いため、以前は自動付帯だったカードでも、現在は利用付帯になっている可能性があります。古い情報を鵜呑みにせず、必ず最新の情報を確認してから海外旅行に出発することをおすすめします。
【年会費無料】海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード
年会費無料で海外旅行保険が完全に自動付帯となるカードは、2025年現在では非常に限られています。かつては複数のカードが自動付帯でしたが、2023年以降の改定により、多くが利用付帯へと変更されました。
ここでは、現在も自動付帯が適用される年会費無料カードと、利用付帯ながら補償が充実している人気カードをご紹介していきます。
学生専用ライフカード(年会費無料・完全自動付帯・疾病治療200万円)

ライフカードは在学期間中、海外旅行保険が完全自動付帯となる貴重なカードです。年会費無料でありながら、持っているだけで最高2,000万円の補償を受けられます。
学生専用ライフカードの補償内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害:最高2,000万円
- 疾病治療費用:最高200万円
- 傷害治療費用:最高200万円
- 賠償責任:最高2,000万円
- 携行品損害:最高20万円(免責3,000円)
- 救援者費用:最高200万円
このカードの最大の特徴は、旅行代金をカードで支払わなくても保険が適用される「完全自動付帯」である点です。学生であれば、卒業旅行や短期留学の際にこのカードを持っているだけで、海外旅行保険に無料で加入しているのと同じ効果が得られます。
さらに、海外でのショッピング利用金額の4%がキャッシュバックされる特典も付いています。例えば、海外旅行中に10万円を利用すれば、4,000円がキャッシュバックされる計算です。
ただし、注意点として在学期間中のみ自動付帯という点があります。卒業後は一般のライフカードに切り替わり、海外旅行保険は利用付帯となります。学生の方は、この特典を活用できる間に海外旅行を楽しんでおくことをおすすめします。
エポスカード(年会費無料・利用付帯・疾病治療270万円)

エポスカードは2023年10月1日以降、自動付帯から利用付帯に変更されました。しかし、年会費無料カードの中では依然として補償内容が充実しており、多くの旅行者から支持されています。
エポスカードの補償内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害:最高3,000万円
- 疾病治療費用:最高270万円
- 傷害治療費用:最高200万円
- 賠償責任:最高3,000万円
- 携行品損害:最高20万円(免責3,000円)
- 救援者費用:最高100万円
特に注目すべきは、疾病治療費用が最高270万円という点です。これは年会費無料カードの中でもトップクラスの補償額であり、海外での急な病気による治療費をしっかりカバーできます。
利用付帯の条件を満たすには、旅行代金(航空券やパッケージツアー代金)または公共交通機関の料金をエポスカードで支払う必要があります。空港までの電車代やバス代を支払うだけでも条件を満たせるため、実質的には自動付帯に近い使い勝手となっています。
また、エポスカードは最短即日発行に対応しており、急な海外旅行にも間に合わせることができます。マルイの店舗で申し込めば、その日のうちにカードを受け取ることも可能です。
三井住友カード ゴールド(NL)(年会費5,500円・利用付帯・治療費100万円)

三井住友カード ゴールド(NL)は、年会費5,500円(税込)で保有できるゴールドカードです。海外旅行保険は利用付帯となっていますが、年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる特典があります。
三井住友カード ゴールド(NL)の補償内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害:最高2,000万円
- 疾病治療費用:最高100万円
- 傷害治療費用:最高100万円
- 賠償責任:最高2,500万円
- 携行品損害:最高20万円
- 救援者費用:最高150万円
このカードの魅力は、年間100万円以上利用すれば翌年以降の年会費が永年無料になる点です。日常の買い物やスマホ料金、光熱費などをカード払いにすれば、年間100万円は十分に達成可能な金額です。
なお、2025年10月16日以降は利用付帯の条件が変更され、日本出国前に旅行代金を支払う必要があるようになりました。海外でのカード利用では条件を満たさなくなる点にご注意ください。
治療費用の補償額は100万円とやや控えめですが、他のカードと組み合わせて補償を合算するサブカードとしても活用できます。
【年会費有料】補償が手厚い自動付帯のクレジットカード4選
より手厚い補償を求める方には、年会費有料のゴールドカードがおすすめです。これらのカードは、傷害死亡・後遺障害の一部が自動付帯となっており、旅行代金を支払わなくても一定の補償を受けられます。
特にアメリカやヨーロッパなど医療費が高額な地域への旅行では、手厚い補償のカードを選ぶことをおすすめします。
dカード GOLD(年会費11,000円・疾病治療300万円・家族特約あり)

dカード GOLDは、NTTドコモが発行する年会費11,000円(税込)のゴールドカードです。海外旅行保険は基本的に自動付帯となっており、カードを持っているだけで補償を受けられます。
dカード GOLDの補償内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害:最高1億円(利用付帯)/最高5,000万円(自動付帯)
- 疾病治療費用:最高300万円
- 傷害治療費用:最高300万円
- 賠償責任:最高5,000万円
- 携行品損害:最高50万円
- 救援者費用:最高500万円
- 海外航空便遅延費用:最高3万円
特筆すべきは、傷害死亡・後遺障害以外の補償はすべて自動付帯となっている点です。疾病治療費用や傷害治療費用、携行品損害などの補償は、旅行代金をdカード GOLDで支払わなくても適用されます。
さらに、家族特約が付いているのも大きなメリットです。本会員と生計を共にする配偶者や19歳未満の子どもも、カードを持っていなくても補償の対象となります。家族旅行の際に、全員分の保険をカバーできるのは非常に心強いポイントです。
ドコモユーザーであれば、毎月のケータイ料金やドコモ光の利用料金に対して10%のポイント還元を受けられるため、年会費の元を取りやすいカードと言えます。
JCBゴールド(年会費11,000円・治療費300万円・家族特約あり)

JCBゴールドは年会費11,000円(税込)で、傷害死亡・後遺障害の一部が自動付帯となっています。JCBのプロパーカードとして、国内外で幅広く利用できる信頼性の高いカードです。
JCBゴールドの補償内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害:最高1億円(利用付帯)/最高5,000万円(自動付帯)
- 疾病治療費用:最高300万円
- 傷害治療費用:最高300万円
- 賠償責任:最高1億円
- 携行品損害:最高50万円(年間100万円限度)
- 救援者費用:最高400万円
- 国内・海外航空機遅延保険:あり
JCBゴールドの特徴は、賠償責任の補償額が最高1億円と非常に高額である点です。海外で誤って他人にケガをさせてしまったり、ホテルの備品を壊してしまったりした場合も、十分な補償を受けられます。
また、家族特約が付帯しており、本会員と生計を共にする19歳未満の子どもは、傷害死亡・後遺障害1,000万円を含む補償を受けられます。2025年4月からは、家族会員のカード決済でも家族特約が適用されるようになり、さらに使い勝手が向上しました。
JCBゴールドを2年連続で年間100万円以上利用すると、JCBゴールド ザ・プレミアへのインビテーションを受けられる可能性があります。より上位のサービスを目指す方にもおすすめのカードです。
楽天プレミアムカード(年会費11,000円・プライオリティ・パス付き)

楽天プレミアムカードは年会費11,000円(税込)で、プライオリティ・パスが無料で付帯するお得なカードです。海外旅行保険は一部が自動付帯となっています。
楽天プレミアムカードの補償内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害:最高5,000万円(利用付帯)/最高4,000万円(自動付帯)
- 疾病治療費用:最高300万円
- 傷害治療費用:最高300万円
- 賠償責任:最高3,000万円
- 携行品損害:最高50万円
- 救援者費用:最高200万円
このカードの最大の魅力は、世界1,500以上の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスが無料で付帯する点です。通常、プライオリティ・パスの年会費は約69,000円(プレステージ会員)ですが、楽天プレミアムカードなら年会費11,000円でこのサービスを利用できます。
海外旅行保険については、傷害死亡・後遺障害の4,000万円分が自動付帯、残り1,000万円分が利用付帯となっています。治療費用などその他の補償については、利用付帯となっているため、旅行代金をカードで支払う必要があります。
楽天市場でのお買い物ではポイント5倍(通常1%+プレミアムカード特典4%)となるため、楽天経済圏を活用している方にとっては年会費以上のメリットを得られるでしょう。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(年会費11,000円・家族特約充実)

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費11,000円(税込)でアメックスブランドのサービスを利用できるゴールドカードです。
セゾンゴールド・アメックスの補償内容は以下の通りです。
- 傷害死亡・後遺障害:最高5,000万円
- 疾病治療費用:最高300万円
- 傷害治療費用:最高300万円
- 賠償責任:最高3,000万円
- 携行品損害:最高30万円
- 救援者費用:最高200万円
このカードの特徴は、家族特約が非常に充実している点です。本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計を共にする同居の親族、別居の未婚の子どもまで、幅広い範囲の家族が補償対象となります。
また、国内主要空港のラウンジが無料で利用可能で、ハワイ・ホノルル国際空港のラウンジも利用できます。さらに、手荷物無料宅配サービスやコートお預かりサービスなど、旅行に便利な特典が多数付帯しています。
海外旅行保険は利用付帯となっていますが、補償内容が充実しており、家族旅行をよくする方にはおすすめのカードです。
海外旅行保険の補償内容を項目別に解説
クレジットカードの海外旅行保険には、いくつかの補償項目があります。それぞれの補償がどのような場面で役立つのかを理解しておくことで、自分に必要な補償額を判断しやすくなります。
傷害死亡・後遺障害(複数カードでも合算されない項目)
傷害死亡・後遺障害は、海外旅行中の事故によって死亡した場合や、後遺障害が残った場合に支払われる保険金です。この項目は「重大な事故に対する備え」としての性質を持っています。
最高1億円や5,000万円といった高額な補償額が設定されていることが多いですが、複数のカードを持っていても補償額は合算されず、最も高い金額が上限となります。例えば、1億円のカードと5,000万円のカードを持っていても、受け取れる保険金は最高1億円までです。
実際の海外旅行では、死亡事故よりも病気やケガによる治療費の方が発生頻度が高いため、この項目の金額だけでカードを選ぶのは得策ではありません。後述する「疾病治療費用」や「傷害治療費用」の補償額を重視することをおすすめします。
疾病治療費用・傷害治療費用(最重要項目)
疾病治療費用と傷害治療費用は、海外旅行保険の中で最も重要な補償項目です。海外旅行保険の保険金支払いのうち、約7割が治療・救援費用に関するものとなっています。
疾病治療費用は、海外で病気にかかって医師の治療を受けた場合の費用を補償します。食あたりや感染症、持病の悪化(一部制限あり)などが対象となります。
傷害治療費用は、海外でケガをして医師の治療を受けた場合の費用を補償します。観光中の転倒や交通事故、スポーツ中のケガなどが対象となります。
海外の医療費は日本と比べて非常に高額になることがあります。例えば、アメリカでは盲腸の手術で約300万円、骨折の治療で約200万円かかることも珍しくありません。そのため、治療費用の補償は最低でも300万円以上を確保することをおすすめします。
この項目は複数のカードで補償額を合算できるため、補償が不足する場合は複数のカードを組み合わせて対策することが可能です。
携行品損害(スマホ・カメラの盗難に対応)
携行品損害は、海外旅行中にカメラやスマートフォン、衣類などの持ち物が盗難・破損・火災などの被害を受けた場合に補償される保険です。
多くのカードでは、携行品損害の補償額は20万円〜50万円程度で、1事故あたり3,000円程度の免責金額が設定されています。また、1品目あたりの上限は10万円となっているカードがほとんどです。
注意点として、以下のようなものは補償対象外となることが多いです。
- 現金、小切手、有価証券
- クレジットカード、定期券
- コンタクトレンズ、義歯
- 自動車、オートバイ、自転車とその付属品
携行品損害の保険金を請求する場合は、現地警察への届出が必要になることがほとんどです。盗難に遭った場合は、必ず現地で被害届(Police Report)を取得しておきましょう。
賠償責任(ホテルの備品を壊した場合など)
賠償責任は、海外旅行中に誤って他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償される保険です。
この補償は以下のような場面で役立ちます。
- ホテルの絨毯にコーヒーをこぼして汚してしまった
- レンタル用品を壊してしまった
- 観光中に誤って他人にぶつかってケガをさせてしまった
補償額は2,000万円〜1億円程度が一般的ですが、よほど大きな事故でない限り、この補償額で十分対応できます。ただし、自動車事故は補償対象外となるカードがほとんどですので、海外でレンタカーを利用する場合は別途保険に加入する必要があります。
救援者費用(家族が駆けつける費用)
救援者費用は、海外旅行中に病気やケガで入院した場合、または遭難・行方不明になった場合に、家族が現地に駆けつけるための費用を補償する保険です。
具体的には、以下のような費用が補償対象となります。
- 救援者の往復航空券代
- 救援者の現地での宿泊費
- 遭難時の捜索・救助費用
- 遺体の輸送費用
補償額は100万円〜500万円程度が一般的ですが、重大な事故の場合は捜索・救助費用だけで数百万円かかることもあります。登山やダイビングなどのアクティビティを予定している方は、特にこの項目の補償額を確認しておくことをおすすめします。
自動付帯クレジットカードの3つのメリット
自動付帯のクレジットカードには、利用付帯にはない独自のメリットがあります。ここでは、自動付帯カードを持つことの3つのメリットを詳しく解説していきます。
メリット①:カードを持っているだけで保険が適用される
自動付帯の最大のメリットは、何も手続きをしなくても保険が適用される点です。旅行代金を別のカードや現金で支払っても、自動付帯のカードを持っていれば補償を受けられます。
これは、急な海外出張や、友人に旅行代金を立て替えてもらった場合などに非常に便利です。利用付帯のカードでは、このような場合に保険が適用されない可能性がありますが、自動付帯であればそのような心配がありません。
また、出発直前にカードを作っても保険が適用されるのも自動付帯のメリットです。利用付帯の場合、出発前に旅行代金をカードで支払う必要がありますが、自動付帯であればカードを受け取った瞬間から保険が有効になります。
メリット②:保険料が無料で手続き不要
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、別途保険料を支払う必要がありません。カードの年会費に含まれている(または年会費無料のカードであれば完全無料)ため、旅行のたびに保険料を支払う必要がないのです。
一般的な海外旅行保険の保険料は、1週間のアジア旅行で2,000円〜4,000円程度、ヨーロッパ旅行で3,000円〜6,000円程度が相場です。年に数回海外旅行をする方であれば、クレジットカード付帯の保険で年間1万円以上の保険料を節約できる可能性があります。
また、加入手続きが不要なのも大きなメリットです。保険会社の海外旅行保険に加入する場合、出発前に申込手続きを行う必要がありますが、カード付帯の保険であればそのような手間がかかりません。
メリット③:複数枚のカードで補償額を合算できる
前述の通り、海外旅行保険付きのクレジットカードを複数枚持っている場合、傷害死亡・後遺障害以外の補償額は合算できます。これは自動付帯のカードでも同様です。
例えば、以下のようなカードを持っている場合を考えてみましょう。
- 学生専用ライフカード:疾病治療200万円
- エポスカード:疾病治療270万円(利用付帯の条件を満たした場合)
この場合、疾病治療費用の補償は合計で最大470万円となります。1枚のカードでは心もとない補償額でも、複数のカードを組み合わせることで十分な補償を確保できるのです。
自動付帯のカードは、補償の上乗せ用サブカードとしても優秀です。メインで使うカードとは別に、自動付帯のカードを財布に入れておくだけで、追加の補償を得ることができます。
自動付帯クレジットカードの4つのデメリット・注意点
自動付帯のクレジットカードにも、いくつかのデメリットや注意点があります。これらを理解した上で、ご自身に合ったカードを選ぶことが大切です。
注意点①:補償額が任意加入の保険より低い傾向にある
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、保険会社の任意加入保険と比べて補償額が低い傾向にあります。特に治療費用については、カード付帯の保険では200万円〜300万円程度が上限ですが、任意加入の保険では無制限や1,000万円といった高額な補償を選ぶことができます。
海外での高額医療費事例として、ハワイでの心筋梗塞治療で約3,900万円、ヨーロッパでの脳出血治療で約3,600万円といった事例が報告されています。
このような高額医療費のリスクがある地域(特にアメリカ)への旅行では、カード付帯の保険だけでは不十分な場合があります。長期滞在や高リスクのアクティビティを予定している場合は、任意加入の保険への加入も検討することをおすすめします。
注意点②:補償期間は最長90日間に限られる
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、補償期間が出発から90日間に限られています。90日を超える長期滞在の場合、91日目以降は補償対象外となってしまいます。
留学やワーキングホリデー、長期出張などで90日を超える海外滞在を予定している方は、以下のような対策が必要です。
- 長期滞在に対応した海外旅行保険に別途加入する
- 複数のカードの利用付帯を「ずらして」使う裏技を活用する(上級者向け)
90日以内の旅行であれば、カード付帯の保険で十分対応できますので、ご自身の旅行期間に合わせて判断してください。
注意点③:傷害死亡・後遺障害は合算されない
先述の通り、傷害死亡・後遺障害の補償額は複数のカードを持っていても合算されません。持っているカードの中で最も高い補償額が上限となります。
例えば、1億円のカードと5,000万円のカードを持っていても、傷害死亡時に受け取れる保険金は最高1億円までです。2枚合わせて1億5,000万円になるわけではありません。
ただし、この項目は実際に保険金が支払われるケースが少ないため、治療費用などの合算できる項目を重視してカードを選ぶ方が合理的です。
注意点④:家族特約がないカードは同行する家族が補償されない
年会費無料の自動付帯カードの多くは、家族特約が付帯していません。つまり、カード会員本人のみが補償対象であり、同行する配偶者や子どもは補償されません。
家族旅行を予定している場合は、以下のような対策が考えられます。
- 家族特約付きのカード(dカード GOLD、JCBゴールドなど)を選ぶ
- 家族それぞれが保険付きのカードを持つ(18歳以上の場合)
- 家族全員を対象とした海外旅行保険に別途加入する
特に小さなお子様がいる家庭では、家族特約の有無は重要なポイントとなりますので、カード選びの際に必ず確認しておきましょう。
海外旅行保険の使い方・保険金請求の手順
海外旅行保険に加入していても、いざという時に正しく使えなければ意味がありません。ここでは、渡航前の準備から、現地でのトラブル対応、帰国後の保険金請求まで、一連の流れを解説します。
ステップ①:渡航前に付保証明書を発行する
一部の国では、入国時や留学先での手続きで海外旅行保険の加入証明(付保証明書)の提示を求められることがあります。
付保証明書は、ほとんどのカード会社で無料で発行してもらえます。一般的な発行手順は以下の通りです。
- カード会社の公式サイトから付保証明書のPDFをダウンロード(対応しているカードの場合)
- または、カード会社のコールセンターに連絡して郵送を依頼
発行には1〜2週間程度かかることがあるため、出発の2週間前までには手続きを済ませておくことをおすすめします。
なお、付保証明書が不要な国への旅行でも、万が一現地で治療を受ける際に提示を求められることがあります。念のため、保険の補償内容が分かる書類(保険のしおりなど)を持参しておくと安心です。
ステップ②:事故発生時は保険会社に連絡する
海外でケガや病気、盗難などのトラブルに遭った場合は、できるだけ早く保険会社(またはカード会社の保険デスク)に連絡することが大切です。
多くのカード会社では、24時間対応の海外緊急連絡先を用意しています。日本語で対応してもらえるため、言葉の不安がある方でも安心です。
連絡する際は、以下の情報を伝えられるよう準備しておきましょう。
- カード番号(または会員番号)
- トラブルの内容(病気、ケガ、盗難など)
- 現在の状況と必要な対応
キャッシュレス診療に対応しているカードであれば、保険会社が直接病院に治療費を支払ってくれるため、現地で高額な費用を立て替える必要がありません。キャッシュレス診療を利用する場合は、必ず事前に保険会社に連絡して、提携病院の紹介を受けてください。
ステップ③:必要書類を揃えて保険金を請求する
帰国後、保険金を請求する場合は、事故発生から30日以内に保険会社に連絡するのが一般的です。
保険金請求に必要な書類は、トラブルの内容によって異なりますが、一般的には以下のようなものが必要です。
治療費の請求の場合
- 医師の診断書(英文)
- 治療費の領収書(原本)
- パスポートのコピー(出入国スタンプのページ)
携行品損害の請求の場合
- 現地警察の盗難届出証明書(Police Report)
- 購入時のレシートや保証書(あれば)
- 損害を受けた物品の写真
書類が不足していると保険金の支払いが遅れたり、最悪の場合は支払いを受けられなかったりすることがあります。現地でトラブルに遭った際は、必要な書類をその場で取得することを心がけてください。
よくある質問
海外旅行保険の自動付帯について、よくある質問にお答えしていきます。
Q1. 年会費無料で完全に自動付帯のカードはある?
A: はい、あります。ただし、「学生専用ライフカード」のみが該当します。
学生専用ライフカードは在学期間中、海外旅行保険が完全に自動付帯となります。年会費無料で、旅行代金をカードで支払わなくても補償を受けられる唯一のカードです。
以前は「エポスカード」や「横浜インビテーションカード」も自動付帯でしたが、2023年10月以降に利用付帯へ変更されました。学生以外の方で年会費無料カードを希望する場合は、利用付帯のカード(エポスカードなど)を選ぶことになります。
Q2. 自動付帯と利用付帯のカードは併用できる?
A: はい、併用できます。補償額の合算も可能です。
自動付帯のカードと利用付帯のカードを両方持っている場合、それぞれの保険を併用することができます。例えば、自動付帯の学生専用ライフカード(疾病治療200万円)と、利用付帯の条件を満たしたエポスカード(疾病治療270万円)を持っていれば、疾病治療費用は合計で最大470万円まで補償されます。
ただし、利用付帯のカードは旅行代金を支払うなどの条件を満たさないと補償が適用されません。自動付帯のカードを「保険のベース」として持ち、利用付帯のカードで「上乗せ」するという使い方がおすすめです。
Q3. 家族も補償されるカードはある?
A: はい、家族特約付きのカードがあります。
家族特約が付帯しているカードでは、カード会員の配偶者や子どもも補償対象となります。代表的なカードとしては、以下が挙げられます。
- dカード GOLD(配偶者、19歳未満の同居親族、別居の未婚の子が対象)
- JCBゴールド(19歳未満の子どもが対象)
- セゾンゴールド・アメックス(配偶者、同居の親族、別居の未婚の子が対象)
家族特約付きのカードは年会費が有料のものがほとんどですが、家族全員分の保険料を考えると、コストパフォーマンスに優れる場合があります。
Q4. キャッシュレス診療とは?
A: 現地の病院で治療費を立て替えずに治療を受けられるサービスです。
キャッシュレス診療とは、保険会社が直接病院に治療費を支払うサービスのことです。これにより、患者は高額な治療費を自分で立て替える必要がなくなります。
キャッシュレス診療を利用する場合は、以下の手順で進めます。
- 保険会社(またはカード会社の保険デスク)に連絡
- キャッシュレス診療に対応した提携病院を紹介してもらう
- 提携病院でクレジットカードと保険証書を提示して治療を受ける
緊急の場合を除き、キャッシュレス診療を利用する際は必ず事前に保険会社に連絡してください。連絡なしに病院を受診した場合、キャッシュレス診療が適用されないことがあります。
Q5. 持病があっても保険は使える?
A: 持病の種類や状況によって異なります。
一般的に、クレジットカード付帯の海外旅行保険では、旅行開始前から治療を受けていた病気(既往症)については補償対象外となることが多いです。ただし、以下のような場合は補償される可能性があります。
- 持病が安定しており、旅行開始前3ヶ月以内に治療を受けていない場合
- 旅行中に持病とは無関係の新たな病気にかかった場合
- 持病が急激に悪化した場合(一部のカードで限定的に補償)
持病をお持ちの方は、渡航前にカード会社のコールセンターに連絡して、補償の可否を確認することをおすすめします。また、持病をカバーする特約付きの海外旅行保険に別途加入することも検討してください。
まとめ:自分に合った自動付帯カードの選び方
ここまで、海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードについて詳しく解説してきました。最後に、タイプ別におすすめのカードをまとめます。
学生の方 → 学生専用ライフカード
- 年会費無料で完全自動付帯
- 疾病治療200万円、傷害治療200万円
- 海外ショッピング4%キャッシュバック
年会費無料で補償を重視する方 → エポスカード
- 利用付帯だが条件は緩め
- 疾病治療270万円と年会費無料カードでトップクラス
- 最短即日発行可能
家族旅行が多い方 → dカード GOLDまたはJCBゴールド
- 治療費以外は自動付帯
- 家族特約で配偶者・子どもも補償対象
- 疾病治療・傷害治療ともに300万円
自動付帯カード選びの3つのポイント
- 治療費用(疾病・傷害)の補償額を最優先で確認する:海外での保険金請求の約7割が治療費用です。最低でも300万円以上の補償を確保しましょう。
- 複数のカードで補償を合算する:1枚のカードでは補償が不足する場合、複数のカードを組み合わせて対策できます。年会費無料カードを複数持つのも有効な方法です。
- 家族旅行なら家族特約の有無を確認する:家族特約がないカードでは、同行する家族は補償されません。家族旅行が多い方は、家族特約付きのカードを選びましょう。
海外旅行保険は、万が一の時に自分と家族を守る大切な備えです。自動付帯のカードは年々減少していますが、この記事で紹介したカードを上手に活用すれば、無料または低コストで十分な補償を確保することができます。
次の海外旅行に向けて、ぜひ最適な1枚を見つけてください。




